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〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町10-12 第二野元ビル2階

治療方針

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺の鍼灸

鍼灸治療を受ける場合には病院での診断、治療を必ず受けてからにしてください。

顔の片側の表情に動きがない、目が閉じられない、食事のときに口に入れた食べ物がこぼれる。このような症状が出た場合、末梢性顔面神経麻痺を発症した可能性があります。
 顔面神経は表情筋の運動、舌の前2/3の味覚、涙腺の分泌などを役割としています。ですから、この神経にマヒがおこると上記のような症状がおこるのです。

 鍼灸で扱う末梢性顔面神経麻痺には大きくわけて、ベル麻痺ラムゼイハント症候群2つがあります。

 ベル麻痺(顔面神経麻痺の60~70%)は鍼灸治療の適応疾患ですが、最近の研究では、ベル麻痺の一部は単純ヘルペスウイルスによっておこると考えられており、この場合、初期の治療には、病院でのステロイド薬、抗ウイルス薬での治療が必要になります。

 ラムゼイ・ハント症候群(以下、ハント症候群)は、末梢性顔面神経麻痺を伴う帯状疱疹の1病型であり、その病因は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化です。単純ヘルペスウイルス1型が主な原因で起こるベル麻痺と比較して、ハント症候群の顔面神経麻痺の予後は不良で、後遺症の残る頻度も高くなります。

顔面神経麻痺を発症して、回復の程度などが心配になったらどうすべきか?

1.原因を特定し、病名をはっきりさせる。
  末梢性顔面神経麻痺であると推定される場合、血液検査によりどのようなウイルス感染なのかを調べます。一度の検査では判定できないこともあります。
 ご自分の病気に不安を感じたらまずは、ベル麻痺なのかハント症候群なのか病院の先生にしっかり確認しましょう。ベル麻痺とハント症候群では、予後がだいぶ違います

2.誘発筋電図検査を受ける。
 わかりやすく言うと顔の筋電図検査ですが、電気生理学的検査(ENoGといいます)により神経の障害の程度やどのくらいで改善するのかを推定できます。
 このようなENoGの結果でその後の経過をある程度は推定することができますが、麻痺を発症してから1~2週間後に検査しないと、神経障害の程度を正確に判定することはできません。
 完治するかどうか気にかかる患者様は是非、ENoG 検査を受けることをお勧めいたします。ただし、検査結果が悪くても鍼灸治療で劇的に回復するケースもあるのであきらめることはありません。

当院での鍼灸治療法

 顔面神経麻痺の治療は日々進歩しています。10年以上前から、耳鼻科、リハビリ科、顔面神経学会に所属する医師などから低周波治療と顔面神経麻痺後遺症との関連についてマイナス面が指摘されていましたが、現在では、当院だけでなく多くの鍼灸院で改善された低周波通電による鍼治療が行われていますし、後遺症が残るような症例も確認していません。

 また、近年、マイクロカレント(微弱電流)による治療がスポーツ医学の分野から台頭し、麻痺の治療にも良い影響を与えています。
 具体的には顔面神経麻痺を発症して以来2年間も続いていた眼瞼痙攣がマイクロカレントの治療によってほぼ完治したケースもあります。当院では現在、もっとも顔面神経麻痺に治療効果が高いのは鍼灸の低周波通電とマイクロカレントの併用であると考えています。

1.低周波治療について
 病院でも鍼灸院でも、一時期ストップしていた低周波治療も現在では、多くの鍼灸院で安全な方法で行われています。
 低周波治療器を開始して回復のスピードが上がる方もおられますので、あまり過度に怖がらずに、相談しながら治療方法を選ぶことが大切です。

2.鍼灸治療の間隔
 
損傷された顔面神経は軽症の場合で約3か月、神経断裂が起きている重症の場合で発症から約4か月かけて修復され、表情筋につながると言われています。
 このことから当院では発症から3~4か月は週1回か、可能であれば週2回の治療、発症から4か月目以降は、週1回の治療を基本としています。

3.頚部と耳たぶ周囲のツボを重要視する。
 
ハント症候群でも難聴を起こす場合がありますが、私は、突発性難聴の数多くの治療経験から顔面神経麻痺の治療においても顔面だけではなく頚部(クビ)と耳たぶ周囲のツボを使うことを重視して回復の確率を上げています。

4.古典における顔面神経麻痺
 鍼灸の古典には風邪(ふうじゃ)によって顔面神経麻痺がおこると記載されており、ウイルスによっておこるという最近の現代医学の研究と一致しています。
 『経絡が空虚になり、外風が虚に乗じて手足陽明経を襲うと経隧(けいずい)不利となり、口が閉じられなくなると流涎がおこる』(鍼灸学[臨床編]東洋学術出版社より)
 ここに書いてある手足の陽明経とはそれぞれ大腸経と胃経のことであり、いずれも顔面部を走行しています。

後遺症の治療(病院での治療について)

麻痺発症後1年以上経過しても麻痺・後遺症が残る場合には、病院では以下に述べる対症療法的な治療を行うこともあります。

顔面非対称:重症の患者さんでも時間が経てば顔の動きはかなり回復します。しかし、顔面拘縮(顔の筋肉全体が収縮して緊張している状態)があると、口が麻痺側に寄ったり、鼻の横のしわが深くなったりして、顔面が非対称になります。このような顔面の非対称に関しては、形成外科的な治療が行われます。

病的共同運動:不適切なリハビリによって重篤な病的共同運動が生じることがあります。食事・会話の時など口を動かしているうちに目が閉じてしまう場合は、「目を大きく見開いた状態で口をとがらせたり・横に開いたりする」リハビリが効果的なこともあります。症状が強い場合は顔面けいれんの治療に準じて、ボツリヌス毒素による治療を行うのが一般的になりつつあります。

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