ドケルバン病

1.どんな病気?

ドケルバン病は手首近くの親指付け根が痛む、とても頻度の高い腱鞘炎(けんしょう炎)です。

2.ドケルバン病の管理のコツ

手の代表的な腱鞘炎である親指のドケルバン病の治療にはコツがあります。


重症の場合には外見的にも腱鞘の部分が紅く腫れている場合もあり、整形外科を受診した場合には、まずはステロイドの注射をして様子を見ますが、ステロイドの注射は腱や靭帯を弱くすると言われており、3ヶ月ごとに3回繰り返してもまだ再発するような場合には簡単な手術を勧められる場合もあります。

ドケルバン病を発症しやすい生活環境、職場環境はある程度限定されていますが、

1.小さいお子さんの子育て中のお母さん。
2.飲食業のように毎日手を酷使する仕事。
3.毎日パソコンを8時間以上使用する場合。

当院では以上のような生活環境が上位となっています。

1のケースの場合は、赤ちゃんをお風呂に入れる、抱っこ、授乳、食事の準備をするなどの手に対する負担で腱鞘炎は悪化し赤ちゃんの体重が増えることでさらに負担は増して来ますが、子育て時期が過ぎるとほぼ完治する方が多いのも特徴的ですので、その期間をどうやり過ごすかがポイントになります。


また、1と2の場合には衛生面に神経を使ったり、ゴム手袋を使用する機会もあり、サポーターや絆創膏も厚みがあると使えない場合があります。

以上の理由から厳選されたアイテムを使いこなして生活することで腱鞘の腫れを徐々に引かせて、注射の必要性がなくなればベストといえます。

当院では、

○注射の回数をなるべく減らしたい。
○注射をしたが再発してしまった。
○手術は絶対にしたくない

こういったご希望の方に対して圧力波、鍼、生薬の入った軟膏、水に強い絆創膏、ドケルバン病用サポーターなどを患者さんの生活、職種などに合わせて選択し組み合わせて腫れを徐々に減らし、注射が不要な状態まで戻すことにしばしば成功しております。


通院の間隔は2週間に一回で充分ですが、1週間に一回、痛みの状況などをショートメールで伺ってテープや絆創膏を変えるようにアドバイスしております。
来院時以外のメールでのアドバイスなどは基本的に無料です。

3.ドケルバン病の費用

片腕で4,500円、両腕の場合は6,500円です。